備前が生んだ稀有の作家 | 脇本博之の世界 |
備前焼 脇本博之 花器・碧 作品No. K-1241
■一見して三角柱のビアグラスのようでもあります。単純なフォルムのように見えますが、実はこの花器は下半分が灰に埋もれた状態で焼き上がった偶然の景色が特徴になっています。 ■つまり、下半分は二酸化炭素によって還元反応が起こり、上半分は酸素が供給された状態で焼かれたため完全な酸化反応になっているのです。その境目の黄色い部分は薄目の灰がニュートラルな状態を作り出したことを示しています。 ■このように備前焼とは、全く同じ土がこのような変化を起こす技法であり、登り窯でしか作れないことにも趣意が存在します。こうした景色は、実は大地に根を張る植物の如くでもあり、自然を愛でる人に珍重される所以になっています。 |
作品名 | 花器・碧 |
作品番号 | K-1241 |
寸法 | 幅=約14cm 奥行=約10cm 高さ=約22cm |