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◆耳付水差◆ 金重陶陽 1896〜1967 ○備前市伊部生まれ。昭和31年 人間国宝となる。父金重楳陽について作陶。古備前の美を追求、研究を重ね、厳しく精悍な作風で桃山調の土味を出すことに成功。桃山の美を現代に甦らせて明治以来、衰退していた備前焼を現在の繁栄に導いた「備前焼中興の祖」とされる。 |
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◆擂(るい)座壺◆ 藤原 啓 1899〜1983 ○備前市穂浪生まれ。昭和45年 人間国宝となる。文学志望の後、40歳から備前焼を始め、金重陶陽の指導を受け、単純・素朴・明快を作陶理念とし、おおらかな、温かみのある作風の「啓備前」を確立した文人陶芸家。 |
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◆肩衝(かたつき)茶入◆ 山本陶秀 1906〜1994 ○備前市伊部生まれ。昭和62年 人間国宝となる。楠部弥弌などの指導を受け、ろくろの達人。茶器、酒器などに名品が多く、気品溢れる繊細優雅な作風は、広く茶人に喜ばれ、「茶陶の陶秀」と云われている。 |
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◆擂座大壺◆ 藤原 雄 1932〜2001 ○備前市穂浪生まれ。平成8年 親子二代の人間国宝となる。父藤原啓に師事し、その作風を受け継ぎ、意欲的で近代感覚を持ちながらも、弥生土器を思わせる大らかさを持っている。備前焼の美の原点を守り、普遍的な美意識をもって作陶している。 |
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◆角壺◆ 伊勢崎 淳 1936〜 ○備前市伊部生まれ。平成16年に人間国宝となる。伊勢崎氏は昭和11年2月20日生まれ。昭和34年岡山大教育学部卒業。父の陽山について作陶生活に入る。平成8年山陽新聞賞(文化功労)受賞。10年日本工芸会理事、日本工芸会中国支部幹事長に就任。岡山県重要無形文化財保持者認定。14年新首相官邸のロビーに陶壁、15年岡山大学生会館玄関ホールの壁面装飾陶板など、美術陶芸分野に独自の領域を拓く。 |
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