備前が生んだ稀有の作家 | 脇本博之の世界 |
備前焼 脇本博之 緋襷(ひだすき)長円鉢 作品No. K-1081
■備前焼の特徴である「緋だすき」とは、粘土に藁を巻きつけて焼くことで藁の成分が粘土と化学反応して出来る偶然の発色を言います。 極力、灰を避ける位置に置くことですっきりとした風合いに仕上げる技は、窯の中を走り回る炎の心を知ればこそ成し得ること。 ■この花器は、いかにもシンプルで美しいバランスを醸し出している稀有の逸品です。 ■花器の底面近くに一か所、「石はぜ」があります。粗土を含んだ粘土で作られた証拠です。この粗土を混ぜ込みながら絶妙な優しさで焼き上げる作法は実はとてもデリケートなのだとか。 ■脇本流は、馴染みやすい粘土では作らない。あえて自然界の土に息吹を与える手法にこだわり続けている。だからこそ、自然力が宿るのだとか。その苦労には平伏せざるを得ない。 |
作品名 | 緋襷(ひだすき)長円鉢 |
作品番号 | K-1081 |
寸法 | 幅=約25cm 奥行=約12.5cm 高さ=約13.5cm |